探偵事務所に関するトラブルは年々増加傾向にあります。
国民生活センターへの探偵被害の相談は年間1000件以上です。
現在はネットで調査料金の相場も容易に調べることができます。
ただ、いくつかの探偵サイトをご覧になられた方はわかると思いますが、サイトに記載されている内容はどこの探偵社も似たり寄ったりで何を基準で選べばいいのかわからないと思います。
さらに口コミを調べようとしても、浮気・身元調査など、依頼した事を公表する人は少ないため口コミ情報も極端に少ないです。
また最近は、とくに探偵紹介サイトが増えています。
すべてが悪いサイトではないと思いますが、特定の探偵事務所が常に上位といった嘘のランキングサイトや、誤解するような表現が多いサイトなど注意が必要です。
- 低価格を表示しているが実は別で追加料金が発生するといった探偵事務所
- ランキングなどで特定の探偵事務所を優良と勧めるアフェリエイトサイト
- 特定の探偵事務所しか紹介していない探偵紹介サイト
そのため、
そんな方が多いのではないでしょうか。
今回は、悪質探偵を見分ける方法や、悪質探偵の特徴についてご紹介したいと思います。
参考にしていただければと思います。
ホームページで確認できること
ホームページに探偵業届出証明番号がない
探偵事務所は届出証明番号を取得することが義務付けられています。
そして通常は、自社のホームページにその届出番号を記載するものです。
もしホームページに届出番号が記載されていないようであれば、その探偵社は利用しないようにしましょう。
行政処分歴を確認する
探偵は行政処分を受けると、警察署のホームページで3年間公表されます。
探偵事務所の名称で検索すれば、だれでも簡単に「いつどのような違法行為を行ったか」が分かるようになっているので確認してください。
会社の所在地と代表者の記載がない
ホームページ上には通常、会社の所在地と代表者名が記載されています
しかし悪質な業者の場合、何らかの都合により、これらの情報を記載していない場合があるようです。
誇大広告を謳っている
「成功率100%」や「絶対に成功する!」などといった誇大広告を掲載している探偵社は避けるようにしましょう。
どれほど敏腕のベテラン調査員であっても、ターゲットの予期せぬ動きにより、調査を失敗してしまうこともあります。
「100%」「絶対」ありません。
くれぐれも誇大広告に引っかからないようにしましょう。
料金体系が不明確
悪質探偵は追加料金を少しでも多く貰いたいので、料金体系はかなり曖昧にしておきます。
問い合わせで確認できること
調査内容を詳しく教えてくれない
通常、調査を依頼する際には、事前に調査内容についてこと細かく説明を受けるものです。
何故ならその調査内容によって、料金が決まるからです。
悪質探偵の場合は、調査内容もかなりあいまいで、実際にやるかどうかも分かりません。
料金同様に、調査内容についてあいまいな対応をするような事務所は選ばないようにしましょう。
成功の定義がわからない
写真や動画は「証拠能力」がなければ価値はありません。
優良な探偵社の場合、証拠能力のある証拠を取得した場合のみ「調査成功」とし、成功報酬が発生する仕組みになっています。
ところが悪質探偵の場合は、証拠能力の有無にかかわらず、自分たちの都合で調査成功の判断を下してしまいます。
このようなトラブルに巻き込まれないために、事前に「成功の定義」について明確にしておくようにしましょう。
問い合わせの段階でおおよその見積りを教えてくれるか
金額を提示せず、面談に呼び込もうとする探偵業者は注意が必要です。
具体的な追加料金や経費の説明があるか
調査料金はネットで確認できたりします。
ただ、料金に関して重要なのがネットに掲載されていない事が多い追加料金や経費の発生の有無です。
最近では契約段階では調査料金の単価を低く設定しておき、契約後に追加料金や経費の上乗せをし、最終的な調査料金を吊り上げるといった手口を使う悪質探偵が増えています。
他には機材や車両の使用費などの名目で追加料金がかさみ、調査単価は安くても総合計は他社よりも高額になるケースもあります。
面談時の話す割合
相談内容を聞き取る姿勢がなく、面談している担当者ばかりが話すようなところは契約優先で面談していることが多い場合があります。
注意してください。
調査報告書がいい加減
悪質探偵はほとんどの場合、ずさんな調査報告書を提出してきます。
可能であれば、事前に報告書のサンプルを見せてもらうようにしましょう。
調査中・終了後にわかること
調査期間をむやみに延長する
調査期間が延長される場合は、基本的に追加料金が発生します。
悪質探偵はこの仕組みを悪用し、わざと調査期間を伸ばして追加料金を請求しようとします。
これ以上必要ないと感じればすぐに断りましょう。
調査を怠る
たとえば浮気調査を依頼したのに、実際はあまり調査せず、最後には「浮気の事実はなかった」と報告してくるかもしれません。
報告内容があいまいな場合には要注意です。
証拠写真が役に立たない
浮気や不倫の証拠は、裁判で使用できるものでなければ意味がありません。
裁判で使用できるものは、パートナーの顔がハッキリ映っているものや、ホテルに入ってから出てくるまでの写真や記録が納められているものです。
パートナーが別の女性と並んで街を歩いているだけ、又は食事をしているだけでは、不倫の証拠にはなりません。
悪質探偵の場合は、それが証拠能力のない写真・動画であるにもかかわらず、
「ホテルに入ったのは事実だから…」
などと言い訳をして、成功報酬を請求してきます。
~まとめ~
探偵事務所に依頼をしてくる方達は、色々と悩んだ末、解決するために手伝ってほしい!
と調査を依頼してくれてる方が多いと思います。
そんな中で
「依頼したところが悪徳探偵だった!」
と後悔することのないよう、確認できることは必ず事前に確認し、トラブルを回避してください。