「探偵」という仕事に興味はあるけれど、
どんな人が向いているのか、資格やスキルが必要なのかわからない。
今回はそんな疑問を持つ方に向けて必要な能力やスキル・資格、
反対に探偵に向いていない人についてもご紹介したいと思います。
まず、探偵は学歴や特別な資格は必要ありません。
ですから、ほとんどの人が未経験からスタートしています。
では、探偵に必要な能力やスキルとは?
体力
探偵の仕事は想像以上に体力勝負です。
寒い季節や酷暑日に屋外で待機したり、
予想外の動きをする対象者を長時間尾行しなければならなかったりします。
さらに、調査時間は不規則で、調査相手によっては真夜中や早朝から動くことも多く、連日の調査が続くこともあります。
こういった業務に耐えうる体力が求められるのです。
コミュニケーション能力
依頼者との信頼関係を築くため、そして聞き込み調査では、相手から警戒されることなく自然に情報を引き出す技術が求められます。
また、探偵業務は基本的に複数人で行うことが多く、チーム内での連携も欠かせません。
探偵業務を円滑に進めるうえでコミュニケーション能力は非常に重要です。
忍耐力と集中力
張り込みや尾行などの調査は長時間・長期間に及ぶことも多く、
その間探偵は目立たない場所でジッと息を潜めなければなりません。
また、対象者が張り込み場所から出る時間は予測不能なので、いつ動き出すかわからないターゲットを常に監視し続ける忍耐力と集中力も必要になります。
冷静に対応ができる
探偵業務では、予測不能な状況に直面することが多く、急な変化にも慌てない冷静さが必要です。
感情に左右されず冷静な判断を下せる人が向いています。
冷静に対応する調査員とは、調査中に対象者が突然振り返ったり、予想外の行動を取ったりしても動じることなく、自然な対応ができる調査員です。
~必要な資格・知識~
運転免許
探偵の張り込み・尾行では車やバイクを使う場面がよくあります。
そのため、運転免許は探偵の仕事をするうえで実質的に必須になります。
法律知識
探偵業務において、法律に関する知識は非常に重要です。
法律知識としては、探偵業法、個人情報保護法、ストーカー規制法などがあります。
これらの法律は、探偵業務・調査を行うえで、違法行為を避けるために必ず理解しておく必要があります。
~有利になる資格~
写真撮影関連資格
探偵の調査ではほとんどのケースで、写真や動画などの撮影を行います。
そのため、写真撮影技術は、証拠収集において重要なスキルです。
写真検定やビジネス写真検定などの資格を取得すれば、技術の向上と信頼性の確保につながります。
探偵業務に関する資格
探偵業務に関する資格としては、探偵業務管理者資格、探偵業務実務士資格などがあります。
これらの資格は、探偵としての専門性を証明する民間資格です。
資格を取得することで、依頼者からの信頼度が高まります。
また、資格取得には、法律知識や調査技術、倫理などの幅広い分野の学習が必要になるため、探偵としてのキャリアにプラスになります。
心理学に関する資格
心理学に関する知識は、探偵業務において依頼者の心理を理解し助言を行ったり、聞き込み調査の際にも役立ちます。
そのため、心理カウンセラー・メンタルケア心理士などの資格は重要なスキルです。
探偵に向いていない人
特殊な風貌(印象が強い人)
やはり、尾行や張り込みをする探偵としては、相手にすぐ見た目や顔を覚えられてしまうようなタイプは不向きです。
ストレスに弱い人
探偵業務は一般的な仕事と比較して、ストレス要因が多く存在します。
尾行や張り込みでは長時間で連日の調査が続くこともあります。
また、不規則な調査時間や深夜・早朝の業務により生活リズムが乱れるため、身体的な疲労が蓄積されることもあります。
さらに、調査中に予測不能な状況に直面することが多く、トラブルに巻き込まれるリスクなどもあり、精神的な負担も大きいです。
~まとめ~
探偵になるには特別な資格は必要ありませんが、体力やコミュニケーション能力・集中力が高く、冷静な判断、そして信頼される人間性が求められる仕事です。
また、調査において車の運転は欠かせませんから、普通運転免許は必須です。
ただ、ほとんどの人が未経験からスタートしています。
そして、いくつからでも目指すことができる職業なのです。